糖尿病の成績表=HbA1c は体温にたとえて覚えましょう

2014年01月06日

糖尿病で必須となる採血検査の指標がHbA1cです。「ヘモグロビンエーワンシー」と読みます。覚えるのが大変な方は「エーワンシー」と略して覚えましょう。1-2ヶ月間の血糖の平均値です。血糖は直前の食事や運動ですぐに変わりますが、「エーワンシー」では変わりません。食前でも食後でも同じです。正常は6.2%以下です。糖尿病三大合併症「しめじ」(神経=神経障害・目=網膜症・腎臓=腎症)を防ぐための基本的な目標は7%未満です。食事・運動のみで、あるいは低血糖をおこさない薬物療法で6%未満にするのが理想的です。治療が困難な場合でも8%未満にはしたいところです。この目標値を覚えるには、30を足して体温に例えるとわかりやすいです。そうすると37(度)未満である36(度)台は良好、理想は36(度)未満、37(度)台は要注意、38(度)を超えたら不良、となります。

糖尿病の成績表である「エーワンシー」を7%未満にして、合併症を起こさず、進ませないようにしましょう。薬物療法の下でも7%未満が難しいという患者さんは、現状のHbA1cを少しでも下げる(ただし低血糖が出ないことも大切)ことを目指しましょう。